カタログスペックだけでは善し悪しが判りにくいのが、ハンドリングです。
308CCは307CCと共通のプラットホームで、車重は100kg増、全長が75mm、全幅が60mm拡大、トレッドはあまり変わりないという事で、どう考えてもハンドリングには期待できません。唯一、GTiと同様のチューニングという点だけが、望みの綱というところでしょうか?
しかし実際に乗ってみると、この印象は完全に消えてなくなります。
何が違うかというと、回頭性の良さです。これは正直、意外でした。エンジンのダウンサイジングとボディー剛性の向上が効いているのでしょうか? とにかく、ワインディングが楽しいです。ちょっとスポーツしてみようか、という気にさせてくれます。コーナリング限界も高く、限界を超えてもコントローラブルです。(モチロンESPのお陰だと思いますが...。) しかも快適性も高く、『ハンドリングと乗り心地を高次元でバランスした...』なんていう有りがちなコメントがピッタリ来る感じです。
とにかくコレ、デカくなって駄目と食わず嫌いの人も、一度は試乗してみてください。交差点を速めに曲がってみるだけでも違いが判ると思いますよ。